第62回全日本大学サッカー選手権大会 準決勝 [山雅以外]
昨年に引き続き、全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)の準決勝を観にいってきました。
天皇杯準々決勝が同じ日にあったからか、満員観客というわけにはいきませんでした。しかし、在校生・卒業生を中心に熱い応援が繰り広げられていました。また、松本山雅をはじめとしてJクラブ関係者も視察?に訪れていて、大学サッカーの注目度が改めて実感できました。来季の加入選手という面に加えて、来季以降の選手情報収集という側面もあるのかもしれませんね。
試合内容的には「毎週、練習試合でこういう大学生とできたら…」なんて正直痛感させられたのも事実です。レベルの高いチームとの対戦は刺激にもなるし、情報収集にもなりますからね。ちなみに再登板となったゼルビアの相馬監督もいらしていましたね(あれじゃ目立つw)。バックスタンド側に元ツエーゲン金沢監督の上野さんらしき方も目撃したんですが…単に似てる方かもしれません。
とりあえず写真です。
味の素フィールド西が丘
準決勝2試合
ポスター
味の素
配布物
プログラム
◎第一試合 大阪体育大学 vs 専修大学
試合は、相手の裏をついたパスから10番仲川選手のゴールで専修大学が先制します。私はメインスタンドで観ていましたが、周囲は専修OBばかりで大盛り上がりでした。ちなみに、緑色に黄色文字で「S」というおそろい?の手袋やマフラーをしてましたが、一瞬「スーパーマンかよ!」って叫んでしまったのは事実です。
そんなこんなで、私の周囲は前半から盛り上がっていたのですが、試合はというと、徹底的に長短パスでつなぐ専修大学と長短織り交ぜたカウンターや徹底したサイドからのクロスで得点を狙う大阪体育大学の構図がはっきりと分かれていて、しかもスピード・タフさ・精度という点でレベルの高いサッカーが繰り広げられていました。
前半先制した専修大学ですが、その後はパスに固執する場面が多く、中盤や最終後のところでパスを奪取されることが多く、なかなかチャンスを作ることができていませんでした。それほど上背のある選手がいなかったので、セットプレーや高さよりもパス中心になっているのかもしれません(伝統?)。大阪体育大学はというと、前半からフォワードのプレスに代表されるように相手のパスを徹底的に狙っていて、パスの分断に成功する場面が多かったと思います。ボールを奪取すると、比較的サイドのスペースにボールを出すことが多く、そこからのクロスは高低織り交ぜたもので、特に何本も上がる低くスピードのあるクロスは専修大学のディフェンス陣を徐々に疲弊させていく感じを受けました。
前半の終盤、大阪体育大学が得たフリーキックを9番伊佐選手が頭で合わせて同点。この辺りから、専修大学の方に集中力と体力の低下が運動量に現れていて、これも序盤の徹底したクロスの影響なのかなあ、と勝手に考えたりしていました。この辺りから周囲にいた専修OBも若干弱まってきて(笑)、愚痴や野次も聞こえるようになりました。でも、応援団ならやっぱり前向きな応援の方が聞いている第三者からすると気持ちが良いんですけれどね。
後半の序盤でチャンスをものにした大阪体育大学が連続してゴールを奪い3-1とします。ハーフタイムに専修大学が2選手を交代させた隙を突いた形になりました。で、その際知ったのですが、両チームともに、中1日での試合だったんですね。しかも専修大学の前の試合は延長戦。そりゃ集中力やコンディション維持は大変だよなあ、と。
終盤になると、それまで徹底したパスにこだわっていた専修大学が、サイドからのクロスも織り交ぜるようになって、チャンスを多く作るようになりました。後半40分くらいに専修大学が3-2と追い上げますが、最後のシュートがゴールを割るまでには至らず、大阪体育大学が粘りきって勝利。決勝へ駒を進めました。専修大学がもう少し早く長いボールで相手をゆすぶったら、面白かったかもしれませんが、攻撃的なパスはやはり魅力があるし、最後のフィニッシュで得点を奪えなかった場面が何度もあったので、やはりそこは専修大学のスタイルなんだろうな、という印象を抱きながら、試合後は専修大学OBさんと一緒に拍手をおくっていました。
試合結果:第62回 全日本大学サッカー選手権大会 大阪体育大学 vs 専修大学(JFA)
いきなり専修大学先制
大阪体育大学1点返す
後半の攻防
終盤の猛攻 専修大学
試合終了
無情な写真撮影だ…
◎第二試合 国士舘大学 vs 鹿屋体育大学
第一試合から30分ほどのインターバルを空けて、第二試合の国士舘大学と鹿屋体育大学戦。
最初に試合の雰囲気を書いておくと、第一試合が序盤から全速力での対戦で見ごたえがあったのに比べると、第二試合は相手の様子を見ながら慎重に試合を運ぶ情報戦のような印象でした。
「1点取った方が勝ち」
そんな感じ。
前半は…実はあまり…印象がなく…その理由はたぶん…試合よりも目立っていた人たちがいたから、と勝手に感じているわけで。それは…ゴール裏に陣取る100人を超える国士館大学応援団。というよりその応援風景はまさにゴール裏サポーター。おそらく国士舘大学のサッカー部を中心としたメンバーだと思うんですが、大学サッカーでは見られない、クラブサポーターの雰囲気を作り上げていました。しかも、ちょっとヤンチャ系のクラブサポーターっていうね(笑)。例えば、入場時のタオマフ掲げ推奨や試合中の応援、野次、拡声器をピッチ側に向けて叫ぶ(笑)、ピッチ乱入(しょっちゅうスタンドから降りていた←ふざけて突き落とされていたw)などなど。
特に笑わせてもらったのは試合前の選手コール。大抵の場合、選手の名前を1人1人コールしてタイコがドンドンとなりますよね。例えば、
松本 (ドンドンドン) 松本(ドンドンドン)
山雅 (ドンドンドン) 山雅(ドンドンドン)
※これを選手人数分繰り返す。
が一般的なものだとすれば、国士舘大学の場合、先発メンバーは一般的なコールをするんですが、サブメンバーになるとちょっとした笑いが会場におこります。こんな感じ。
松本 (ドンドンドン) 松本(ドンドンドン)
服部 (ドンドンドン) 服部(ドンドンドン)
山雅 (ドンドンドン) 山雅(ドンドンドン)
服部 (ドンドンドン) 服部(ドンドンドン)
会場「お、服部って選手2人もいるのか」
信州 (ドンドンドン) 信州(ドンドンドン)
服部 (ドンドンドン) 服部(ドンドンドン)
会場「ん?まだ服部って選手いるの?」
反町 (ドンドンドン) 反町(ドンドンドン)
服部 (ドンドンドン) 服部(ドンドンドン)
会場「おいおい、何人服部がいるねん!」←うすうす気がつき始める
柴田 (ドンドンドン) 柴田(ドンドンドン)
服部 (ドンドンドン) 服部(ドンドンドン)
会場「(爆笑)」
まあ、そんな感じで、応援団に見とれていて、前半から後半中盤にかけて、そちらばかりに気を取られていて慎重なサッカーが印象に残らずに過ごしてしまいました(笑)。
後半の試合終盤になると、国士舘大学がボールを奪うと素早く相手のスペースをついくパスを出すようになります。鹿屋体育大学も前目に選手を送るようになり、チャンスを作っていきます。その攻防の中でチャンスをものにしたのが国士舘大学。スペースに入れたパスを8番福田選手がきっちり決めてこれが決勝点。その後、25番田中選手(だったと思います)が技ありのミドルシュートを決め、2-0で国士舘大学が決勝に駒を進めました。
試合結果:第62回 全日本大学サッカー選手権大会 国士舘大学 vs 鹿屋体育大学(JFA)
鹿屋体育大学のユニにはスポンサー
国士舘大学応援 サポーター?
前半の攻防
国士舘大学応援その2
国士舘大学が先制
後半の攻防
国士舘大学2点目
松本山雅は大学生と練習試合をおこなうことが多く、負けることもありますよね。「大学生相手に…」という声もよく聞くのですが、大学日本一を決める試合をこうやって観戦すると、大学生との練習試合は山雅選手の強化にもなるし、選手育成の観点でも大切だ、ということを感じることができます。
お時間があれば、是非とも大学サッカーにも目を向けてはいかがでしょうか。
決勝は12月25日(水曜日)午後3時から、国立競技場でおこなわれます。またBS朝日では生中継を予定しています。
天皇杯準々決勝が同じ日にあったからか、満員観客というわけにはいきませんでした。しかし、在校生・卒業生を中心に熱い応援が繰り広げられていました。また、松本山雅をはじめとしてJクラブ関係者も視察?に訪れていて、大学サッカーの注目度が改めて実感できました。来季の加入選手という面に加えて、来季以降の選手情報収集という側面もあるのかもしれませんね。
試合内容的には「毎週、練習試合でこういう大学生とできたら…」なんて正直痛感させられたのも事実です。レベルの高いチームとの対戦は刺激にもなるし、情報収集にもなりますからね。ちなみに再登板となったゼルビアの相馬監督もいらしていましたね(あれじゃ目立つw)。バックスタンド側に元ツエーゲン金沢監督の上野さんらしき方も目撃したんですが…単に似てる方かもしれません。
とりあえず写真です。
味の素フィールド西が丘
準決勝2試合
ポスター
味の素
配布物
プログラム
◎第一試合 大阪体育大学 vs 専修大学
試合は、相手の裏をついたパスから10番仲川選手のゴールで専修大学が先制します。私はメインスタンドで観ていましたが、周囲は専修OBばかりで大盛り上がりでした。ちなみに、緑色に黄色文字で「S」というおそろい?の手袋やマフラーをしてましたが、一瞬「スーパーマンかよ!」って叫んでしまったのは事実です。
そんなこんなで、私の周囲は前半から盛り上がっていたのですが、試合はというと、徹底的に長短パスでつなぐ専修大学と長短織り交ぜたカウンターや徹底したサイドからのクロスで得点を狙う大阪体育大学の構図がはっきりと分かれていて、しかもスピード・タフさ・精度という点でレベルの高いサッカーが繰り広げられていました。
前半先制した専修大学ですが、その後はパスに固執する場面が多く、中盤や最終後のところでパスを奪取されることが多く、なかなかチャンスを作ることができていませんでした。それほど上背のある選手がいなかったので、セットプレーや高さよりもパス中心になっているのかもしれません(伝統?)。大阪体育大学はというと、前半からフォワードのプレスに代表されるように相手のパスを徹底的に狙っていて、パスの分断に成功する場面が多かったと思います。ボールを奪取すると、比較的サイドのスペースにボールを出すことが多く、そこからのクロスは高低織り交ぜたもので、特に何本も上がる低くスピードのあるクロスは専修大学のディフェンス陣を徐々に疲弊させていく感じを受けました。
前半の終盤、大阪体育大学が得たフリーキックを9番伊佐選手が頭で合わせて同点。この辺りから、専修大学の方に集中力と体力の低下が運動量に現れていて、これも序盤の徹底したクロスの影響なのかなあ、と勝手に考えたりしていました。この辺りから周囲にいた専修OBも若干弱まってきて(笑)、愚痴や野次も聞こえるようになりました。でも、応援団ならやっぱり前向きな応援の方が聞いている第三者からすると気持ちが良いんですけれどね。
後半の序盤でチャンスをものにした大阪体育大学が連続してゴールを奪い3-1とします。ハーフタイムに専修大学が2選手を交代させた隙を突いた形になりました。で、その際知ったのですが、両チームともに、中1日での試合だったんですね。しかも専修大学の前の試合は延長戦。そりゃ集中力やコンディション維持は大変だよなあ、と。
終盤になると、それまで徹底したパスにこだわっていた専修大学が、サイドからのクロスも織り交ぜるようになって、チャンスを多く作るようになりました。後半40分くらいに専修大学が3-2と追い上げますが、最後のシュートがゴールを割るまでには至らず、大阪体育大学が粘りきって勝利。決勝へ駒を進めました。専修大学がもう少し早く長いボールで相手をゆすぶったら、面白かったかもしれませんが、攻撃的なパスはやはり魅力があるし、最後のフィニッシュで得点を奪えなかった場面が何度もあったので、やはりそこは専修大学のスタイルなんだろうな、という印象を抱きながら、試合後は専修大学OBさんと一緒に拍手をおくっていました。
試合結果:第62回 全日本大学サッカー選手権大会 大阪体育大学 vs 専修大学(JFA)
いきなり専修大学先制
大阪体育大学1点返す
後半の攻防
終盤の猛攻 専修大学
試合終了
無情な写真撮影だ…
◎第二試合 国士舘大学 vs 鹿屋体育大学
第一試合から30分ほどのインターバルを空けて、第二試合の国士舘大学と鹿屋体育大学戦。
最初に試合の雰囲気を書いておくと、第一試合が序盤から全速力での対戦で見ごたえがあったのに比べると、第二試合は相手の様子を見ながら慎重に試合を運ぶ情報戦のような印象でした。
「1点取った方が勝ち」
そんな感じ。
前半は…実はあまり…印象がなく…その理由はたぶん…試合よりも目立っていた人たちがいたから、と勝手に感じているわけで。それは…ゴール裏に陣取る100人を超える国士館大学応援団。というよりその応援風景はまさにゴール裏サポーター。おそらく国士舘大学のサッカー部を中心としたメンバーだと思うんですが、大学サッカーでは見られない、クラブサポーターの雰囲気を作り上げていました。しかも、ちょっとヤンチャ系のクラブサポーターっていうね(笑)。例えば、入場時のタオマフ掲げ推奨や試合中の応援、野次、拡声器をピッチ側に向けて叫ぶ(笑)、ピッチ乱入(しょっちゅうスタンドから降りていた←ふざけて突き落とされていたw)などなど。
特に笑わせてもらったのは試合前の選手コール。大抵の場合、選手の名前を1人1人コールしてタイコがドンドンとなりますよね。例えば、
松本 (ドンドンドン) 松本(ドンドンドン)
山雅 (ドンドンドン) 山雅(ドンドンドン)
※これを選手人数分繰り返す。
が一般的なものだとすれば、国士舘大学の場合、先発メンバーは一般的なコールをするんですが、サブメンバーになるとちょっとした笑いが会場におこります。こんな感じ。
松本 (ドンドンドン) 松本(ドンドンドン)
服部 (ドンドンドン) 服部(ドンドンドン)
山雅 (ドンドンドン) 山雅(ドンドンドン)
服部 (ドンドンドン) 服部(ドンドンドン)
会場「お、服部って選手2人もいるのか」
信州 (ドンドンドン) 信州(ドンドンドン)
服部 (ドンドンドン) 服部(ドンドンドン)
会場「ん?まだ服部って選手いるの?」
反町 (ドンドンドン) 反町(ドンドンドン)
服部 (ドンドンドン) 服部(ドンドンドン)
会場「おいおい、何人服部がいるねん!」←うすうす気がつき始める
柴田 (ドンドンドン) 柴田(ドンドンドン)
服部 (ドンドンドン) 服部(ドンドンドン)
会場「(爆笑)」
まあ、そんな感じで、応援団に見とれていて、前半から後半中盤にかけて、そちらばかりに気を取られていて慎重なサッカーが印象に残らずに過ごしてしまいました(笑)。
後半の試合終盤になると、国士舘大学がボールを奪うと素早く相手のスペースをついくパスを出すようになります。鹿屋体育大学も前目に選手を送るようになり、チャンスを作っていきます。その攻防の中でチャンスをものにしたのが国士舘大学。スペースに入れたパスを8番福田選手がきっちり決めてこれが決勝点。その後、25番田中選手(だったと思います)が技ありのミドルシュートを決め、2-0で国士舘大学が決勝に駒を進めました。
試合結果:第62回 全日本大学サッカー選手権大会 国士舘大学 vs 鹿屋体育大学(JFA)
鹿屋体育大学のユニにはスポンサー
国士舘大学応援 サポーター?
前半の攻防
国士舘大学応援その2
国士舘大学が先制
後半の攻防
国士舘大学2点目
松本山雅は大学生と練習試合をおこなうことが多く、負けることもありますよね。「大学生相手に…」という声もよく聞くのですが、大学日本一を決める試合をこうやって観戦すると、大学生との練習試合は山雅選手の強化にもなるし、選手育成の観点でも大切だ、ということを感じることができます。
お時間があれば、是非とも大学サッカーにも目を向けてはいかがでしょうか。
決勝は12月25日(水曜日)午後3時から、国立競技場でおこなわれます。またBS朝日では生中継を予定しています。
2013-12-22 23:58
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